私は会社員だった時に司法書士試験の勉強を始めました。
そしてその会社を退社するとき、「司法書士試験をうけるから」と全員の前で宣言をして辞めました。
「やりたいことがある」くらいで良かったのに(笑)
しかも一発合格する!と宣言した気もします💦
いろんな反応がありました。特に私は正社員だったので、派遣の方からは「もったいない」と言われました。もうちょっと色々言われたかもしれません。その時、男前の女性社員が「その人の人生だから。自分の人生なんだから」って言ってくれて、その時のことがすごく心に残っています。
私は、自己決定権は海外のように、もう少し尊重されてもいいと思っています。その分、苦しみも多くありますが、自分で責任を持ったから乗り越えられると思います。
独立してからは、更に色んな勧誘もあり、常に決定を求められることが多くなりました。
流されている方が楽かも。と思うこともあります。特に「断る」方向の決定は、かなり痛みを伴うことも知りました。でも、すべきです。何となく引き受けて、何となくやることは何も生み出さない。やるなら自分で決めて一生懸命やるし、やらないなら断らないと迷惑なんだ。
何で突然こんなことをお話しているかというと、お客様が専門家に相談する上でも、頭に入れておいて欲しいことがあったからです。
相談の中で、提案されたこと。それは勿論、客観的にみて正論かもしれませんが、人には性格もあります。タイプが違って、「こうしておいた方がすっきりして気持ちいい」と考える人もいれば「メンドクサイ。ストレス」と感じる人もいる。
「分かっていてもやりたくない」という結論をお客様が出されたのであれば、私はそれを尊重します。
むしろ「あの人がいいといったから」というだけで決めないで欲しいと思います。
ご自身の人生はご自身のもの。人に言われて無理にする必要はないと思います。
私はそう考えているので、ご本人のお気持ちは遠慮なくお話くださって構いません。
誠実な態度とか、礼儀とかは、相手に向き合う姿勢であり、向き合った結果意見が違うというのは、むしろ良くあることだと思っています。
たとえ自分とは違っても、リスペクトする気持ちで、意思決定を尊重できる世の中になって欲しいと思います。