先ほどの記事で、相続を放置することがあるというお話をさせていただきました。その原因には、登記制度上の問題に加えて、家族の問題もあるように思います。古い戸籍を見ても思いますが、昔は結婚しても実家で暮らす多世帯の家族でした。従って亡くなる方と相続人が同居していたケースも多く、両者の繋がりが現在よりも強かったのではないかと思います。最近では、子供が結婚すると家を出て独立し、実家に帰るのは年数回という方が大半です。いざ相続が起こっても、昔に比べると遠いことのように感じてしまうのかもしれません。
さて、この年末年始は、離れ離れになっている家族が一同に集まってお過ごしの方が多いのではないでしょうか。この機会に、相続に限らず、改めてお互いの想いを伝えあい、親子や兄弟の絆を深めていただきたいと思います。