増資の際の注意点

大人になると、自分の考えに凝り固まっているから、意見された時、なかなか受け入れられないことあると思うのです。でも、大事な方のアドバイスであれば、本当にそうだなぁと思います。素直に耳を傾けることは、できるようで、本当に難しいことだと思います。



さて、株式会社で資本金を増やす手続きのほとんどが株式の発行ですよね。
これには、
①・株主割当(既存の株主に、現在と同じ比率で割り当てる)
②・第三者割当(現在の株主割合が変わる形で割り当てる。新規株主へ、割り当てる)
の別があり、まずどちらかを考えます。

なぜなら、株を持つということは、発言権を持つということだからです。
②第三者割当では、既存の株主に少なからず影響を与えます。
新しい人に沢山発行した結果、全体の株式のうち、新しい人の占める株数の割合が多くなれば、既存の株主の発言権は今までより小さくなります。

一方①株主割り当ては、増資をして資本金は増えますが、既存の株主の発言権は現在と全く変わりません。全体の株の数の中で、自己の持つ株の割合は皆同じまま、数だけ増える手続きだからです。

従って、両者で区別し、それぞれ決議機関や手続きの流れが少し違ってくる訳です。

また、
①では、新しく発行する株を1株何円にするか自由に決めることが可能ですが、②では現在の株価を計算した上でその価格で発行することになります。

極端に離れた株価での発行は贈与にあたります。
株価計算については、税理士先生がご専門です。

設立時株式が1株1万円で発行したからと言って数年後も同じ価格で発行できるとは限りません。株価というのは、変動するものです。

増資をするのに、いくら振り込みが必要か、現在の株価との関係を意識するようにしましょう。

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