まずは司法書士!

相続でご家族がお亡くなりになった時、皆様はまずどなたに連絡をしますか。
お手続きは沢山あると思いますが、いつどのようなタイミングで進めますか?


過去、弊所に相続のご相談でご来所いただいたお客様の中で、
「亡くなったのは昨日です」という方がいらっしゃって、びっくりしたことがあります。
まだ、お葬式も進めてる最中といった方でした。

その方は、極端な例ですが、亡くなって、とにかく色んなことしなくてはいけないんだけど、順番とかタイミングとか考える余裕もないし、良く分からないから、とりあえず方々に電話する。といった方も多いのではないかと思います。

自分の営業をする訳ではありませんが、まずご相談になったところが弊所で良かったです。
個人的には、まず銀行に死亡の事実を伝えなくて良かったと思います。

いずれは銀行にも、相続手続きをお願いすることになりますので、連絡するのは問題ないのですが、「真っ先に」連絡しすぎると、不都合もあります。やらなくてはいけないけれど、適度なタイミングでいいものもあるのです。

また、タイミングが遅すぎて慌てることもあります。例えば相続税の申告はお亡くなりになってから10ケ月以内にしなくてはならないとされています。多くの方が税理士先生にお願いすると思います。
税理士先生はプロだから、「これくらいの期間があれば大丈夫だろう」とのご判断のもと、ご依頼される方が多いですが、お客様が「大丈夫だろう」と思う期間と、手続きを担当する先生が「大丈夫」と思う期間が違ったりします。

申告の手続きには、色々な証明書を揃える期間も必要になりますが、例えば郵送で請求する場合、いくらプロであっても郵送にかかる期間は、同じだけかかります。資料が揃うのに数ケ月かかることもあります。

先ほど、銀行に急いで相談しすぎる必要がないのではとお伝えしたのは、亡くなった日付けでの残高から動きがあるからです。連絡をすると口座が凍結しますから、引き落としや振り込みができないことが多発します。その度に納付書が送られてきたり、対応で更に手続きが増す結果になります。

やらなければならないことが一番多く集中する時期で、ご心労も多い時期に、なるべく無駄な手間なくやり易い形で進めるための流れがあります。

相続を良くやる司法書士の先生は、登記のことだけでなく、それらの流れを良くご存じの先生ばかりだと思いますので、ご不明な場合は、お近くの司法書士の先生にご相談されてみてはいかがでしょうか。

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