信託受益権の切り分け

皆様。こんばんは。
今日は移動が多い一日でした。
地下鉄の地上まで上るエスカレーターに乗って、ふと上を見上げたら、地下から外の空が切り取られて、見えたんです。
空の水色と雲。それがすごく静かで穏やかで、一瞬無音の世界にいるみたいな感覚になりました。
わずかな時間でしたけど、すごく心が落ち着きました。
ここのところ、何かに追われていましたが、穏やかな気持ちで、また頑張ります。
何か心がザワザワする。それは何でかな。自分は何をどうしたいのかな。
少し穏やかでないときは、自分の気持ちに向き合ってみようと思います。

さて、今日は物を所有するということ。所有者として得られる利益について考えてみたいのです。うまく説明できないのですが、ものを所有する中には、色んな要素があると思います。一番はその者を自分が使うことによって得られる利益。それが所有する一番の目的だとは思います。でも、コレクターのように、利用しなくても、「所有する」ということ自体に価値観を置く場合もあります。そして、所有するものを人に貸して、利益を得ることもあります。

不動産を考えてみてください。住むところとして、そのもの自体が気に入っている場合。人に貸して月々の収入を糧にしている場合。その不動産を最終的に財産として残したいと考えている場合。

当たり前ですが、所有権は所有者として様々な利益を受ける権利もあれば義務もあります。その恩恵の一部は必要だけど、それ以外の権利はそこまで必要でないというケースもあるのではないでしょうか。


今日は、信託の受益権について少し考えたいのです。
委託者の財産を受託者が預かって管理する。その利益を受けるのが受益者です。
受益権は受託者が管理するものから発生する利益を受けます。

ここで、この受益権者は複数いても問題ありません。そして、一つの所有者としての利益を得る権利を切り分けて、それぞれ受益権という権利にすることができます。
信託は所有権の中身を細かく分けて、適任な形で別々の人に恩恵を分配できます。

所有権は切り分けられないですが、信託受益権は切り分けられる。それが、信託の便利なところのひとつかなぁと思っています。

最初に、普通の所有権の要素を細かく分けて、役割をそれぞれに振り分けてより良い処分の方法を考えるプランを考えて設定するまでが大変ですが、プラン通りに上手くいけば、長期的により良くその財産を利用することに繋がると思います。

ご家族の状況や考え方、価値観などによってオーダーメイドになってくるケースもありますが、上手くはまれば、すごくいい制度なのです。

お気に入りの絵本。最初、バラ色のというところに反応して手にとりましたが、心が明るくなるストーリーで絵も美しい。素敵です。
それにしても、最近は以前に比べて絵本はきっちりパッキングされて中が全く見えない状態の本屋さんがほとんどになってしまいました。
中身を見て買いたいなぁ、本屋さんに行く楽しみが激変と思いましたが、良く考えると、それだけ商品をぞんざいに扱うお客さんが増えたのかなぁと思いました。それは悲しいです。

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