真正な登記名義の回復

移転登記した登記をなかったことにしたい場合、所有権抹消の登記を入れます。

しかし、昨日の投稿のように抹消登記には「利害関係人の承諾書」が必要です。

利害関係人は基本「権利を失う」ことになり、だからこそ、承諾書が必要なのですが、不利益を被る登記に協力を求めるのが困難な場合も多くございます。

承諾書がネックとなり、なかなか登記が進まないのも不都合なので、その場合に入れる登記が「真正な登記名義の回復」です。

謄本をみると、この登記が入っていることも珍しくありません。
よく、この登記の意味を聞かれます。

これは買主に移転した所有権を再度、移転により本来の所有者に登記名義を一致させる手続きです。

抹消ではなく、移転なので、利害関係人の承諾書は不要です。

登記の目的 所有権移転
原因    真正な登記名義の回復 ※年月日不要
権利者   旧所有者
義務者   現所有者

申請構造は移転登記なので、完了後には識別情報が発行されます。

ただし、この登記には、少し厳しい条件があり、原因証明に
・現在の所有者は所有権を有していないこと
・真実の所有者に所有権があること
・真正なる登記名義の回復を原因とする所有権移転をする必要があること

を説明する必要があります。

以前良く登記されたのは、昔は原因証明が不要だったため、申請が容易だったようです。

確かに最近この登記が入ったのをみるのはなかなか無いかもしれません。

余談ですが、抹消や真正な登記名義の回復の登記を入れても、一度誤った登記が入ってその後て直しした旨の経緯は謄本に残ります。線を引いて訂正するので、修正液で治すことはできません。経緯まで消したいとたまに言われます。

毎朝、近所の高台から坂を下りますが、一瞬全てが見渡せる、ひらけた場所があるのです。
雪を頂いた山並みが、すごく綺麗。その山並みの中でちょこんと真っ白な高い山が乗っかってますが、多分富士山です。

写真を撮りたいのですが、信号の無い道なので、なかなか撮れずにいます。

この写真は、、自宅のベランダからみた山々です。写真になると、分かりずらいですね。。。


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