苦しい時、辛い時、励ましてくれるのは身近にいる人だけではありません。私は実際に、遺言によって亡くなった祖父に応援してもらい、力をもらいました。
生前、口癖のように「自分の家はきょうこちゃんにあげる」と言ってくれていた優しい祖父。その言葉通り、遺言を残してくれました。決して裕福ではなかった祖父がコツコツ働いて残してくれた大切な財産です。
亡くなったのは私が会社を辞めて受験生になった時でした。それまで、会社の同僚やお取引先様とのお付き合いもあった生活が一変、毎日地味に勉強する、本当に孤独な日々が続きました。収入もなく、辛くて仕方ない時に祖父が遠くから応援してくれている気がしました。その想いは今も変わりません。
生前から沢山の愛情を注いでくれた祖父でしたが、亡くなった後も遺言によって愛されていることを伝えてくれました。
来る12月29日は、そんな祖父が亡くなった日です。その数年後、同じ日に次女が産まれました。私にとって12月29日はそんな特別な日です。