官公庁のお仕事はじめだった昨日、本年1件目の申請をしました。その他業務もやりますが、基本は登記が仕事なので、初日から出せて嬉しい。今年は何件申請できるでしょうか?
今回の登記は商業の本店移転と目的変更です。目的については、どんな文言にすればいいですか?考えてください。というお問合せを良くいただきます。
結論からいうと、会社法上での決まりは特にありません。自由に決めていただいて構いません。ただし、謄本は誰でも簡単に取れるものなので、対外的にあまりにもそぐわない表現は避けた方が良いと思います。また、許認可の必要な業務を記載する場合許可申請をきちんとしているかどうか、融資を受ける場合は金融機関に対する印象を考慮した内容になっているか、確認が必要です。また、現在はメインでやっていないけれども、将来的に反復継続してやっていきたい内容については記載しておいた方が良いと思います。
今まで様々な会社の謄本をみてきましたが、目的に関しては本当に様々。個性がでます。○〇業 以上!のような本当にシンプルなものから、一枚じゃ収まりきらない長いものまでありました。例えば貿易業だったとしても、輸入業、輸出業と大きなくくりでまとめるのか、○〇に関する〇〇の輸入、(〇〇には具体的商品が入ります)のように一つ一つ輸入する商品を書き並べるのか、どちらも可能です。
皆様が知らない会社の謄本を見たときに、その会社が何をやっているのかイメージしやすいのはどちらですか?ただ、あまりに細かく書いていくと、それ以外の商品を輸入した時に漏れが生じることもあります。ですので、いくつか具体的商品を挙げて、その後に「など」と付け加えることで、無難な表現になるような気がします。
中には、憧れの会社の目的の中の表現を一部入れる方もいらっしゃいます。
商業登記の中で形式的な項目が多い中、ご自身がこれから夢をもってその業務をやっていこうという想いが込められる数少ない項目だと思いますので、ご本人なりのこだわりがあると益々愛着がわいてくるかもしれません。