費用の面から家族信託を考える

家族信託は組成するのにまとまったお金が必要です。オーダーメイドの要素が強い分、それをまとめたり公正証書にしたり、登記をしたり、何世代にも渡る計画を立てることもあります。
財産の総額によって決まりますので一概には言えませんが、数十万円から数百万円になります。

コストを考える時は、組成の費用だけではなく、運営費用とトータルで考えてくださいね。家族信託はご家族間で行うことが多いので、運営費用は実費のみ(信託財産で負担)のことが多いです。

成年後見は申し立て費用はそんなにかかりませんが、専門職が就任した場合は報酬が月額数万円かかります。そして、後見の場合は基本亡くなるまで続きます。
(※専門職が就任するかどうかは、最終的には家庭裁判所の判断なので、ご自身の希望が通らない場合もあります。)

もし、本当に信託がそのご家族にとって有効であるならば、それにかかるコストも長い目で考えてみてください。

ちなみに信託はほとんど家族信託のことを指しますが、商事信託もあります。信託銀行や信託会社などですが、業として手数料もらって行う以上、誰でもできる訳ではありません。(ちなみに司法書士が受託者として財産を託されて、これをやることはできません)

そして、商事信託は運用のプロなので、収益が見込めるような現金や不動産しか対象とならないことが多いです。

信託をしたいけど、それを任せるには信頼関係が必要です。信頼できるご家族がいない方は、かえって業として請け負ってもらう方が安心という場合もあります。そういう方にとっては商事信託が有効かもしれません。
そしてコストの面からすると、当然ですが、、家族信託とは違って運用コストはかかります。

一括ではらうか月々で払うかで、高い安いの印象はありますが、よくよく考えるとその印象と違うことってありますよね。信託の費用に関しても、同じことで、一瞬「高い」と感じてももう少し良く考えてみてください。「あ、高いからやらない」と即決するのはもったいないかなぁと思います。

今年の中秋の名月は10月1日だそうです。ポンポンマム、本当にお月見みたい。うさぎさんもいて、ススキもあって、なんだか、すごく秋を感じます。季節を感じられるお花屋さんが大好き。
ちなみに、白いマムをお団子に見立てたブーケもあって、それもお団子っぽかったです。

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