「ピーク・エンドの法則」

相続登記がいよいよ義務化と言われております。
そんなうわさはありました。まだ決まった訳ではありませんので、追ってまたお伝えします。
日本全国に所有者不明土地は九州の広さ以上だそうです。

最近、つくづく思うことがあります。
相続は、亡くなった方人生の最後であり、残された人にとって、その方との思い出の最後です。

最後に、イヤな気持ちになったり、がっかりしたりすると、その後ずうっと引きずります。

そういえば、昨年HappyEndingカードの研修を受けた際、そんなお話があったなぁと思い出し、ずっと使い続けるノートの当時の部分を開いてみました。
「ピーク・エンドの法則」ダニエル・カーネマンという研究でした。

①途中長く辛い時期が続いたけれど、最後その辛さが少しやわらいだ
②①よりしんどい期間は短かったものの、しんどいまま終わった

人は①と②どちらが辛いと感じるかどうか。です。
①の方がトータルの辛い時間ははるかに長かったとしても、②の方が辛く感じるのです。
つまり、最後が大事!ということです。

出産も、途中長い間苦しんで苦しんで、でも最後本当に素晴らしい最高の気分を迎えるので、途中の苦しみは気のせいだったのかと思うくらい記憶が薄れます。

最後いい形で迎えることがいかに大事か。。。

どこか会社に何かを依頼して、最後その対応に不満が残ったままで終わると、そのモノを使う度に気持ち良く使えなかったりします。

相続で長い間ご主人と共に歩んできた奥様が、ご主人の相続で最後イヤな思いをして、どうしてご主人は遺言を書いてくれなかったの。。残される私のこと考えてくれなかったの。。。と思うと、その長い結婚期間の思い出が少し曇ってしまわないだろうか。

最後に気持ちを伝えることは、それまでの何十年間の出来事全部と同じ位大切なことだと思います。

「私が死んだあとのことは、死んでしまえば何も分からないから、心配しなくてもいい」という言葉を何度となく聞きましたが、それは絶対、そうではないと思っています。

本日、お会いしたお客様は、相続のことで大変で、、夜も眠れないとおっしゃっていました。

私達士業がお客様と関わらせていただくのは、まさにその人生の最後の部分です。それまでのご家族の歴史を全部存じませんが、その部分を想い、最後一番いい形で迎えて頂きたい。ご縁があって関わらせていただいたお客様お1人お1人にそういう想いでお仕事させていただきます。

とてつもない強風でしたね。髪の毛が大変なことに!

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