今回は本当に良くいただくご質問についてお話したいと思います。
相続の期限についてです。
「今のところ、ありません。が、義務化される方向で法改正が進んでいます。法案が成立すれば、罰金等の罰則が科されることになります。そうでなくても、長く放置すると手続きが煩雑になり、登記費用もかさみますし、様々な問題が発生する可能性も出ます。ですから、相続は放置せず、なるべく早く登記することをお勧めします。」これが私の回答です。
今まで「期限はありません。」とご回答した瞬間、「あぁ良かった。」という表情をされる方が多くいらっしゃいました。相続登記をすれば費用もかかるし、面倒だし。。。と消極的になるお気持ちも分かります。なので、最近は上記のように「期限はありません。」の後のご説明をさせていただくようになりました。放置すれば、更に面倒になり、結局費用も更にかさむ可能性もあります。亡くなった後に登記を入れるのが、後々のことを考えるとベストだと思います。
相続の義務化の背景には、所有者明の土地が非常に増えているという社会問題があります。不動産には、名札をつけることも難しいので、所有者の名前を誰が見ても分かるように登記制度があるので、実態と登記を一致させておく意味でもお早目の登記をお願いします。
※相続の登記自体に今のところ期限はありませんが、相続税の申告、相続放棄、相続の限定承認などには期限がございます。