差押の登記と任意売却

残念ながら、購入した不動産の処分が自由にできなくなるケースがあります。
「差押」の登記が入っている不動産です。

原因は主に2つあります。
①税金の滞納により、行政に差押えられる
②抵当権の実行による差押え

差押えることで、自由な処分を禁止し、強制競売によって債権を回収する動きになります。

競売が開始されれば、通常の金額よりはるかに安い値段でしか売却できません。
最悪のケースになる前に、売買によって売却してしまうのが任意売却です。

といっても、競売になってしまったら、任意売却できませんので、とにかく早く売却する必要があります。
契約内容にまでこだわることは難しいと思いますが、、仕方ないですね。


登記実務について少しご説明します。
登記簿は権利部甲区: 所有者
    権利部乙区: 担保権(抵当権など)
となっていますが、差押の登記は権利部甲区に入ります。
現在の名義人がその財産を差し押さえられていて、自由に処分する権限がないことを示すため、所有者の近くに記載しています。

抵当権の記載は勿論、権利部乙区ですね。

この「抵当権」と「差押」の登記を抹消しなければ、買主に所有権を移転することはできません。
売買代金を弁済にあてて抹消します。
(もちろん他に現金があればそれで返すことはできます!)

抵当権の抹消登記に関しては、通常の売買と同じように、所有権移転登記の前に連件で申請して行います。任売却の時は、債権者が決済の場に立ち会うことが多いので、その際に抹消登記に必要な書類一式を預かります。

差押の登記は裁判所に「取下書」を提出して行います。
裁判所から法務局に登記の依頼があり(嘱託登記)、当事者が申請しなくても登記が入ります。

ただし、嘱託登記であっても、登記にかかる登録免許税は取下書と一緒に印紙で裁判所に提出することにより、納める必要があります。
金額は抹消登記と同じ1000円×不動産の数です。

取下書は、抵当権者から司法書士がお預かりして提出することが多いです。
2通提出してそのうち1通は受付印を押して控えとして返してくれます。

決済の会場→裁判所→法務局、微妙に立地が不便だと、特に夏は少し大変ですね。
余談ですが、私は移動中に髪の毛が首に張り付くのに耐えきれず、髪の毛をかなり短くしました。もう本当に、軽くて涼しくて、生まれ変わったようで、すごく嬉しい。少なくとも夏は、ショートに限ります!!!

そして更に余談ですが、裁判所はお昼休みの間に対応してくれないことが多いので、それくらいの時間になりそうな時は気をつけた方が良さそうです。
以前別の裁判所でも、同じ対応でした。

差押について、もう二つ。
住宅ローンの滞納があるということは、かなりお金に困っている方なので、固定資産税も滞納してる可能性があります。また、住宅ローン以外の借金がある可能性もあります。
再度差押が入ったり、銀行の口座が差押られたり、決済までに何か動きがある可能性が高いです。要注意です!

それと、滞納している方が破産しているケースもあります。
その場合は、本人ではなく、「破産管財人」が売主となって手続きします。
たいてい、弁護士の先生です。  以上です!

写真だと、なかなか伝わらないのが残念ですが、透明感のあるアイシングとキラキラしたお砂糖が本当にきれいで、宝石みたい。天然色素でこんなにも美しい色がでることに本当に驚きます。真っ青な色は海藻のスピルリナです。

一日の終わりに、書いていると、毎日何かいいことがあって、ありがとうの気持ちと、「あぁ、良かった!」って満足して眠れるのが嬉しいです。



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