遺産分割の方法

今日は士業の先生達が集まる勉強会がありました。
取り上げた事例は遺産分割について。

被相続人が亡くなってから、10年以上が経過し、不動産以外の財産は既にないというケースでした。
不動産だけ後回しになりがちなのは確かにあります。
亡くなった直後は現金もあったはずなのに、亡くなった方と近かった相続人が使ってしまったのか、あやふやなまま、今となっては分かる術もなくなってしまっています。

こういうケースは、直後に全財産対象に協議をする場合よりも揉めます。
財産が不動産しかないので、1つの不動産をみんなで平等に納得するように分けるのは難しいです。
分割の方法としては
・現物分割:現物のまま分ける
・換価分割:売却してその対価を分ける
・代償分割:誰かが取得して、その代わりに現金を支払う
があります。

財産が不動産しかなく、みんなが手持ちの現金がなく、とにかく相続財産を現金で取得したかったら、換価分割しかありません。
ただし、不動産は、相場?で必ず取引できるか分からないですし、いつ売却できるのかも分からない。その状況で遺産分割協議書を作成するのが難しいです。

こうなると、私達士業も、優秀な不動産屋さんと一緒に問題解決する必要があります。

・一つの不動産だけ(代わりの財産もない)だと分けずらい
・特に現金の行方が分からなくて不平等感が出る
・やはり、不動産はすぐ換金できるかというと難しい
・不動産の共有はおススメできない(トラブルのもと)
などなど、いろいろと問題が発生するので、

遺産分割協議は
・なるべく早く
・全ての相続財産を対象に
行うことをおススメ致します!

何度もお話していますが、財産で揉めるのは、皆さんのご家族が繁栄し、お1人お1人が輝くのを疲弊させることになります。とてもしんどいです。

相続の分野で、面倒くさいから先延ばしにしても、事態はますます悪化し、良くなることはないと思います。

改めて、今日のお話を聞いていて、そのことを実感した勉強会でした。

誕生日に、ラッセル・コンウェルという方のダイヤモンドのお話を聞きました。
農場主が外にダイヤモンドがあるといって探しに出かけ、疲れ果てて亡くなってしまった。一方、元居た農場の足元にはダイヤの原石がたっくさんあった。意外と大切なものは足元に転がっている。。。

いつもと変わらない、本当に地味な日常です。でも、身近にある大切なものをもっと大切に、丁寧に過ごしていきたいなぁと改めて思った一日でした。

人間は、意識して見ようとしないものは全く見えてないそうです。新しい学びや知識を外へ外へ求めることも大切だけど、以外と注意して良く見るだけで、身近にも沢山学びはあるのだと思います。

温かいお祝いや励ましを贈ってくださった皆様、本当にありがとうございました。いつも、ありがとうございます。

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